こんにちは、マグカメラです。
今回は前回の続きです。
その① 購入に至るまで
Wikipediaによると1995年3月発売と大変古いレンズながら、未だに現行で発売が続いている本レンズ。
僕はヤフオクにて価格ドットコム最安値34,080円に対して2万円くらいで落札しました。
ちなみに、保証書を見ると2015年購入品でしたので、比較的最近生産されたロットですね。製品状態は非常に良かったです。
Dレンズを購入する上での注意点
このレンズを購入する前に僕が注目したポイントは3つ
- ①フィルムカメラ用に設計されている
- ②レンズ駆動式AFである
- ③絞り開放のまま長期間保存していると絞り羽に油染みが発生する
①はデジカメに最適化されている訳ではないためフレアやゴーストが出やすいよ、ということ。
③は中古品を選ぶ際と、保管時に気をつければ良いことですね。
問題は②です。
AFを行うためには、フォーカスレンズ(ピント環)を動かすためのモーターが必要です。
安いけど音の大きいDCモーター、動作音の静かな超音波モーター、コントラストAF用に使われることが多いステッピングモーター等モーターには色々種類がありますが、最近のレンズだといずれも、レンズに内蔵されております。
(AF-Sレンズだと超音波モーターを仕様しているので大変静かですね)
しかし、Ai AF Nikkor 35mm F2DにはレンズにAF用のモーターが内蔵されていません。
ならどうやってAFを動かすかというと、カメラ内のモーターを利用する訳なんです。
ボディ内蔵AFモーター式AFであるということの問題点
①ボディ内蔵AFモーターが搭載されていないカメラでは使用できない
Nikonのエントリー機には、ボデイにAFモーターが内蔵されていないため、そもそもDレンズでAFできません。(APS-C D5000番台以下)
こちらについては、僕の愛機Nikon DfにはAFモーターがついてあるので問題ありませんでした。
②レンズ内蔵モーターに比べてAF音が大きい
モーターはレンズ内のAF用ガラス群を動かすための動力です。
その動力をレンズ内から直接ではなくカメラボデイ側からもってくるためには、カメラボディからシャフトを出して、レンズ内とリンクさせる必要があります。
基本的に力いうのは100%伝達できず、音や熱という形でロスが発生します。
つまり、リンク機構が増える程、余計な音が発生してしまう訳なんですね。
では、この音は一体どれほどのものなのか・・・前置きが長くなりましたがこのレンズについて実際につかってみた感想をレビューします。
Ai AF Nikkor 35mm F2Dレビュー!!
外観
レトロな外観がDfとマッチしてていい感じですね。
ただ、本体の質感はプラ感丸出しで大変チープ。
高級感は皆無ですね。
金属製のフードの方が質感が高く見える有様・・・
ちなみにフード(HN-3)は別売です。今は珍しいねじ込み式のフードであるため逆さ付はできませんが、フードなしだと間抜けな格好になるので購入をおすすめします。
(新品580円で安いですしね)
ただプラ製かつモーターレスのため非常に軽く(カタログ値205g)、小さいサイズにまとまっています。
その点はお散歩レンズ的にプラス評価ですね。
ちなみにインナーフォーカス式ではないため・・・
ピント環を回すと繰り出します。
AF音について
そして本題のAF音ですが・・・・
結論から言います。
確かに音はする。けれど全く気になるレベルではない
評判通り音はするんです。
しかし、全く不快な音ではありません。
ミニ四駆用のモーターのような高域でキュルキュルキュルッと鳴るような音ではありません。普通の駆動音。
イメージとしては、レンズ繰り出し式の普通のコンデジです。
スイッチを入れてレンズが繰り出した時の音ぐらいの音質と音量。
個人差があるでしょうが、僕としては全く問題ないレベル。
フィルターは銀枠がおすすめ
外観のところでも言いましたが、質感はとってもチープ!
挽回するためにはDfと合わせる上でもレトロ感を推していくしかない!!
レトロ感・・・そうだ!銀環が足りない!!
ということでプロテクトフィルターは銀枠のをセレクトしました。
Kenkoでは58mm枠までならシルバーカラーを設定しているみたいです。
少し見た目がましになった気がします。
でも銀枠の真の効果は横から見た場合ではなく、正面から見た時に発揮されます。
ねじ込みフィルターの内径に細く縁どられた銀のライン・・・
格好いい!!
これを狙って銀枠を選んだ訳ではないのですが、思わぬメリットでした。
気に入った!!
マグカメラ的まとめ
ということで、心配していたAF音の問題もクリアし、見た目もまあ悪くはないかなといった感じまではもっていけました。
次回は簡単な作例とともに肝心の写りを確認しながら総括したいと思います。
それではご拝読ありがとうございました、
その③:最後です!