こんにちは、マグカメラです。
明日の飯田線秘境号に向けて、新しいレンズを購入しました。それが……
Nikkor AF-S 28-300 mm f/3.5-5.6G ED VR!!
このレンズ、正直購入するかかなり迷いました。
いいのか?Dfに便利ズームなんてありなのか?せっかくのフルサイズなのに……でも……
考えること1ヶ月
結局買ってしまいました笑
今回は、このニコン純正便利ズームについて、購入背景も含めてレビューしていきたいと思います。
マグカメラ的便利ズーム導入経緯
広角大三元+便利ズーム(標準+望遠)の二本立てで、標準・広角・望遠・明るさの全てを網羅しつつ、旅行用に軽量なシステムを構築しようというのがざっくりした狙いです。
このアイデアはタムロン広角大三元SP15-30mmの記事でもちらっと触れていますね。
その目的はもちろん軽量化!
理想は、大三元を全て持って行くことなんでしょうが、レンズだけでトータル約4キロ。
カバンの重量やストロボ、電池類、カメラ本体、三脚…等含め8~10kg近いの装備では、電車旅行や海外旅行時に運用ままなりません。
僕の場合望遠は小三元ですが、それでも大三元に対して700~1000g軽くなる程度。動き回るには依然しんどい重量です。
しかし、望遠小三元と標準大三元を便利ズームに置き換えれば更に1kg減らすことができます。
正直まだ重いのは重いのですが、大分楽になると思います。
また、レンズ本数が減るだけ、収納性もよくなります。
僕のPeakdesign製バックパック(20L)だと、大三元3本とフラッシュを入れたら一杯一杯です。スペースに余裕がないので、望遠レンズをつけているときといない時とで、カメラを入れるスペースのパターンが変わってしまいます。そうすると、カメラバックの仕切りの位置を変更する必要がありますね。
Peakdesignのバックは仕切りが折り曲がるようになっているため、比較的仕切りの変更は楽なのですが、それでもやっぱり面倒くさいです。
カメラをしまうのにそれなりの時間が必要になってしまいます。
ネックの望遠レンズ(インナーズーム)がなくなれば、広角大三元と便利ズーム、どちらのレンズをつけていても同じようにカバンに収納することができるようになります。素晴らしい。
そして、最後にレンズ交換の頻度が減ること。
語るまでもないですね。不意のシャッターチャンスに強くなります。
フルサイズに便利ズームってどうなの?問題について
便利ズームはメリットが多々ある一方、設計的に無理をしているレンズであることも事実。
よく言われるのが、せっかくフルサイズを使っているのに便利ズームなんてもったいない、という意見。
画質にこだわってフルサイズにしたんだろ?だったらレンズもこだわらなきゃ!というのは分からないでも無いですが、逆に考えてみて下さい。
センサーが大きく、画質的に有利なカメラを使用しているからこそ、便利ズームによる画質劣化を許容できる、という考え方も有りじゃないでしょうか。
便利ズームが単焦点や大三元ズームに対し劣る点は主に3つ。レンズが暗いためボケない、レンズが暗いためシャッタースピードを稼げない、光学的に無理をしているため歪みが出やすい。
これらのデメリットはフルサイズであればある程度カバーできます。
①レンズが暗いためボケない
そもそもフルサイズは被写界深度が浅く、F2.8なんかじゃポートレートでもなければボケすぎな画になってしまいます。
フルサイズで撮影する場合、どうせF5.6以上に絞り込んで運用するのがほとんどです。このレンズはF3.5-5.6のレンジなので普段の運用上特に問題はありません。
ボッケボケにしたい時少し困るのは確かですが、望遠域で撮影すれば緊急時は問題ないかと思います。それに、僕のシステムでは明るいレンズでボカす役目は広角大三元の望遠端に任せています。これ以上ボカしたいと思うことはめったに無いですね。
念のため、軽い単焦点をカバンに1つ入れておいても良いですね。それくらいなら軽量性を損なわないと思います。
②レンズが暗いためシャッタースピードを稼げない
F値が暗いなら、ISOを上げればいいじゃない?
ということで、フルサイズの高感度耐性だからこそ、ISOを上げてシャッタースピードを稼ぐという力技が成り立ちます。
m4/3の便利ズームも以前つかっていましたが、ノイズだらけか暗い写真しか撮れませんでした。フルサイズではそんなことにならないことを期待しています。
光学的に無理をしているため歪みが出やすい
・・・これは正直フルサイズでも無理ですね。 ただ、歪みはRAW編集である程度補正できるはず!
このレンズの歪みは補正しやすい形だという噂を聞いたのも今回購入する後押しになりました。
この辺は実際に撮影しながら確認していきたいですね。
AF-S 28-300 mm f/3.5-5.6G ED VR開封・外観レビュー!!
長々と購入背景について語ってきましたが、ここからは実際に購入したレンズの紹介をしたいと思います。
箱。思ったよりでかいです。
でもレンズフードやレンズポーチの入ったダンボールを取り出すと、中身は背が低い。
500mlペットボトルや24-70mm F2.8Gと比べるとこんな感じ。
繰り出し式のズームのため、焦点域の割にかなりコンパクトなサイズに収められています。
レンズが伸びていないとき(28mm)のみ、鏡筒をロックできます。まあ、ロックせずとも自重で鏡筒が伸びることはありませんが・・・
その代わり、ズームリングは割りと硬めな印象ですね
フォーカスセレクトや、手ブレ補正ももちろんついています。手ぶれ補正は3.5段分と、やや頼りない効果。
Nikon Dfに装着してみました。便利ズームとDfというコンセプト真逆の組み合わせですが、意外と合ってる?
上から見た図
伸びると500mlペットボトル1本分位のサイズになります。
マグカメラ的まとめ
ということで、軽くなり、収納性があがり、レンズ交換の手間が減るというとっても便利なAF-S 28-300 mm f/3.5-5.6G ED VR購入レビューでした。
軽くなればカメラの持ち出し機会が増え、収納性があがればカメラの出し入れ回数が増え、レンズ交換の手間が減れば不意の景色にも対応できる。まさにシャッターチャンス優先のレンズです。
僕のレベルでは、大口径単焦点をつかって1つの写真の画を作り込むより、いろんな画角・視点からとにかく量を撮る方が撮れ高が良いと思っています。
沢山撮る中で少しずつ歩留まりを上げるなかで、徐々に画質優先なレンズに切り替えていこうとは思いますが、まずは便利ズームで撮影機会と引き出しを増やしていきたいと思います。
また実際に使用してから実写レビューも行いたいと思いますが、今回はここまでです。ご拝読頂きありがとうございました。
※2017年10月5日追記
実写レビューしました。
※2017年9月25日追記
このレンズで実際に撮影してみました。
※追記:本レンズですが、2019年に手放しました。
使っている内に、ほかのレンズに対し解像度が低いことが気になってしまったのが、その理由です。歩留まりが低いというか。。。代わりに軽量望遠ズームレンズAF-P 70-300mmを購入しました。利便性は劣りますが、軽くて解像感もあっておススメです!