マグカメラ

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究極のお散歩レンズを求めて・・・Ai AF Nikkor 35mm F2Dを買った話 その③作例とまとめ

こんにちは、マグカメラです。
その①、その②と続けてきたこのレビューも今回で最後になります。
 
 
今回はこのレンズで実際に撮影に出かけてきたので、作例とともに感想をレビューします!

 

Ai AF 35mm F2Dでお散歩してきた

 
ということで、特に観光地へ出向くということもなく、本当に近所を散歩してきました。
 

こってりとした色乘り!色描写は上々!!

 

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作例はLightroomで補正している部分もありますが、かなりこってりと色がのります。
好き好きでしょうが、僕はかなり好みです。
ラーメンもレンズもこってりがいい!!
 
背面液晶が鮮やかになった気がします。
 
ちなみに、「どうせLightroomで現像するんだからLightroomなしの撮って出しを参考にする必要はない」と思っている派ですので、これから出てくる写真も全てLightroomで現像しています。
 

ボケ味は普通

 
f5.6

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f2.2

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2枚目は絞り開放付近のボケになります。
被写体によるところもありますが、少し油絵のようなボケ方をしていますね。
これをうるさいと捉える方もいるでしょうが、僕は嫌いではないですね。
 
また、ボケ方も中心部と周辺部で違っている印象を受けます。
中心部は油絵チックなボケ、周辺部は2線ボケチックに・・・これも被写体によると思いますが、まあこの値段のレンズですから隅から中心までビシっと同じ画質とはいかないのでしょうね。
 
ボケといえば、丸ボケについても注意が必要です。
 

丸ボケができない

 

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分かりにくいサンプルで申し訳ありませんが、ペンのクリップ付近の丸ボケを御覧ください。
丸ボケが角ばっていますよね。
これは絞り羽が円形になる仕様ではないためです。
最近のレンズだと円形絞りが多いので、古いレンズならではのボケですね。
 
この価格帯の最新レンズだと、円形絞りだったとしてもどうせラグビーボール形になってしまう気がします。
ならいっそ、珍しい角ボケの方が個性があっていいかな、というのが僕の感想。
キラキラしてて意外と悪くないですね。
 

フレアは言われるほどでない

古いレンズはコーティング剤の性能が悪いためフレア・ゴーストがでやすいとよく言われます。

ましてやこのレンズはフィルムカメラ用に設計された光学系。

デジカメのセンサーに光が反射する影響も加味されていないといいます。

ということで、フレアが出そうな写真を何枚か撮ってみました。

 

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あれ・・・?意外と・・・

 

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いける・・・?

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ここまでくると駄目でした!
 
見て頂ければ分かる通り、意外と健闘している印象です。
しかも上記作例は全てプロテクトフィルター装着状態です。
これだけ写れば十分じゃないでしょうか。
 
ちなみに、言われるほどフレアがひどくなかったのはこのレンズが2015年生産の比較的新しい生産ロット品だったからかもしれません。
 
Dレンズ流動の長い歴史のどこかで設計変更があったようで、新しいロットにはスーパーインテグレーテッドコーティングが施されているそう!
 
公式HPから引用すると・・・
 
ニコンが独自に開発した、広い波長域で高い透過率を実現する多層膜レンズコーティングです。レンズ構成枚数の多いズームレンズでも逆光時等のフレアやゴーストを軽減し、高コントラスト、豊かな階調表現が可能。カラーバランス、色再現性に優れ、赤外線写真など特殊用途における光学性能も向上させています。また、デジタルカメラ特有の現象である撮像素子からの内面反射によって発生するフレアやゴーストも抑制します。一眼レフカメラ用NIKKORレンズの現行ラインアップすべてに採用され、ニコンデジタル一眼レフカメラに対して、充分な効力を発揮します。ニコンではコーティング技術の新規開発に取り組むとともにレンズの設計段階から、レンズ構成に合わせたコーティングの組み合わせを繰り返しシミュレーションすることで最適化をはかっています。
 
 
とのことで、フレア耐性が高まっているようです。
 
まあ、たまには古いレンズみたいにフレアでまくりの玉を持つのも悪くはないかなあ、と半分楽しみにしていたのですが笑
でも基本的には出ないほうがやっぱりいいですよね。
 

マグカメラ的まとめ

 
ということで、このレンズに対する筆者の印象をまとめると・・・
 
  • 写りは基本的に上々

  • 色のりはよい

  • 開放は少し甘い

  • 丸ボケは角ばる

  • フレアやゴーストは言われる程でない

  • AF音は多少する

  • 軽くて小さいは正義!

  • 安いは正義!

 
まあ、ここまで読んで頂いて薄々気づいた方もいらっしゃると思いますが、僕のこのレンズに対する感想の、はっきりしない物言い・・・そう
 
 
 
普通なんですよ、写り。
 
 
 
特に目立った文句もない代わりに、58mm f1.4やCerl Zeissのような「ハッ」とする描写もありません。良くも悪くも普通なんです。
でも、それってお散歩レンズ的には良いですよね。
小さくて軽くて特に文句のない普通の写り。気軽に扱えます。
 

Ai AF 35mm F2Dを買ったほうがいい人

 
  • 軽くてコンパクトなレンズを探している方

  • とにかく安い単焦点レンズをお探しの方

  • 35mmのレンズを味わってみたい方

  • レトロな外観のレンズが欲しい方

  • 初めての単焦点レンズをお探しの方

 
特に初めての単焦点レンズには最適だと思います。APS-C機なら換算50mmのザ・標準レンズですしね。
写りは普通といいましたが、それは58mm f1.4や24-70mm f2.8Gなど10万円超えのレンズたちと比較してのこと。
暗いズームレンズと比べたら天と地ほどの差があります。
(そもそもそういうレンズは描写に不満を持ちながら利便性や価格を優先してレンズですが・・・)
文句なく使えるレンズがどれだけありがたいことか・・・
 
下手にAPS-C専用の撒き餌レンズを買うよりは、フルサイズにステップアップしてからも使えるこのレンズの方がお得だと思います。
値段も安い(新品3.5万円、中古なら美品でも2万円)ですしね。
 
 
ということで、3度に渡ってご紹介してきたこのレンズのレビューも今回で終わりです。
このレンズは当分はお散歩レンズとして第一線で活躍していくと思いますので、今後の使用の中で思ったことがあれば、またご紹介したいと思います。
 
 
それでは、ここまでご拝読頂きありがとうございました。