こんにちは、年始からヨーロッパに住むことが決まったマグカメラです。
そろそろ引っ越しの準備等で大わらわな訳ですが、向こうに送る衣類を整理しながらふと気付いてしまいました。
ヨーロッパの冬に耐えられる防寒着がない!!
僕の行くところは最低気温で氷点下1~2度、平均で3度程らしいので、今住んでいる愛知から2,3度寒くなるイメージです。極寒、という程ではないですが愛知より寒いのは確実。そして、寒い時期が日本よりずっと長いのがポイント。
そもそも思い返せば、例年真冬は寒すぎて碌に撮影にも行けていません。この装備でヨーロッパは自殺行為・・・せっかくの機会なので、冬の撮影行にも使えるような本格的な防寒着を買ってしまおう!!
ということで、今回はヨーロッパの冬に耐えられる機能とおしゃれさを両立した防寒着を探してみたのでまとめてみたいと思います。
- 理想の防寒着
- Fjallraven Greenland No.1 Down Jacket
- Patagonia Jackson Glacier Jacket
- 西川ダウン
- NANGAダウン
- MAMMUT SERAC IN HOODED JACKET MEN
- MAMMUT Seon HS Thermo Hooded Coat Men
- マグカメラ的まとめ
理想の防寒着
・・・といっても、結構お値段の張る防寒着。実際、調べ出すと中々ぴったりのものが見つかりません。
見た目の良いものを探すと、ファッションブランドのダウンばかりがヒットし、防寒性への言及やレビューが見つかりません。それでは、とアウトドア系と探すも、軽さと防寒性ばかり目がいって見た目がひどいもの、ガチすぎてミシュランマンみたくなってしまうもの、行動することを念頭においたもの、レイヤード(重ね着)を前提としたシステムなど、何かしらの用途に特化したものが多いです。
僕が欲しいのは、さっと羽織るだけで暖かく、かつ撮影行という運動量の少ない状態でも氷点下を耐えられ、重い撮影機材を背負っても長く使える耐久性をもち、かつ街中で着ていても違和感がない程度におしゃれな防寒着。
望みすぎなのかもしれませんが、まずはどこまで僕の理想に近い物があるのかを見極めたい!検索ワードをどう工夫してもヒットしなかったので原始的にいきました。日本のブランドは勿論、海外通販サイトまで含め数打ちゃあたる戦法で防寒着を総当たりで調べた結果、独断と偏見でマグカメラ的に良さげな防寒着をまとめたいと思います。
同じように防寒着に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
Fjallraven Greenland No.1 Down Jacket
カンケンバッグでお馴染みのFJALL RAVEN(フェールラーベン) から出ている一見ブルゾンのようなダウンジャケット。スウェーデンの老舗アウトドアメーカーということで、ダウンの質には期待が持てますね!
一見ダウンに見えないのはG-1000というFJALL RAVENが誇る超高機能アウトドア生地で作られているから。元々テント用に開発された軽くて、丈夫で、防風・防水性の生地で、グローンランド1000km走破したスカンディナビア探検隊との協力から生まれた超タフな素材なんだそうです。なんと、焚き火にも強いんだとか!
G-1000® | フェールラーベン | FJALLRAVEN | 日本公式webサイト
若干オーバースペックなのかもしれませんが、その一方で毎日使うアウターだからこそ、タフな生地が欲しいところでもあります。
そもそもダウンは素材が高価なため、どうしたって一着数万の世界。そんな高価なジャケットが、ダウンそのものではなくダウンを覆う生地のせいでで買い換える羽目になるのは嫌ですよね。
どれだけタフに使っても大丈夫なこのGreenland No.1は、旅行・撮影・毎日の防寒着として安心して使えそうです。
防寒性としては、米国Amazonのレビューを見てみると
Amazon.com: Customer reviews: Fjallraven Men's Greenland No. 1 Down Jacket
"Very nice and well made jacket. Not for brutal cold, but with a sweater good down to about 25 degrees Fahrenheit."
厳しい寒さはだめだけど華氏25度ならOKのようですね。華氏25度ということは摂氏-4.4度。十分すぎる防寒性です。
"It is definitely warm enough to get you through at least part of a New York winter, and I imagine if you layer up it could get you through even the coldest of days."
ニューヨークの冬は十分暖かく過ごせるようです。ちなみにニューヨークの冬は1月、2月に最低気温-4~ー3度を記録するそうです。
氷点下まで耐えられるけど極地向けのダウンのようなやりすぎなレベルではない丁度よい防寒性。冬の撮影行に使えるダウンが欲しい!という時にかなりぴったりの温度域ではないでしょうか??
ネックは日本での入手にしにくさと価格ですね。試着できないのは辛い・・・
Patagonia Jackson Glacier Jacket
ゴリゴリのアウトドアでありながらおしゃれ!・・・と言えば、Patagoniaですね。
個人的に気になったのがJackson Glacier Jacket。テカテカの生地ではなくマットな質感なので、アウトドアにもタウンユースにも使えそうな品の良さがあります。
タウンユースにつかえそうな見た目でも、機能はゴリゴリのアウトドア!2層構造のポリエステル100%製シェル素材により防水性もあるので、ダウンの弱点である濡れにも強いですし、ダウンパックのつなぎを縫製ではなく溶着にすることで、ダウンの飛び出しを防ぎ、かつ防寒性を高めるなどアウトドアブランドらしい工夫もされています。
防寒性はREI Co-opのレビューによると
"But now that we are getting into 30° F territory, I realize it just won't be warm enough."
華氏30度=摂氏ー1度では十分な暖かさがないという一方で
"Bought this coat on a snowy day, 24° outside and wore it out of the store. Felt like I was in a little water proof cocoon. Worth the price, I’m sure it will be a long term investment."
-4.4度でも行けたというレビューもありました。
良い温度帯ですね。Fjallraven Greenland No.1 Down Jacketと同等か、若干劣るイメージでしょうか?
ただFjallraven Greenland No.1 Down Jacketは若干オーバースペック感もありますし、日本入手価格は圧倒的にこちらが安いです。Patagoniaの方が国内店舗が多いので試着しやすいのもポイントですね。
西川ダウン
Monclerや水沢ダウンのデサントなどファッションブランドのダウンジャケットは格好良いものの、機能の割に高価で、かつダウンの弱点である防水性がない(撥水レベルはありますが)のであまり検討する気がありません。
しかし、布団の西川とナノ・ユニバースがコラボした西川ダウンは別!!
なんといっても、老舗のダウンをつかっているのに価格が安いんです。
人気のG2ジャケットは4万円程度で購入できます。西川の品質の高いダウンを使っていてこの価格は正直バーゲンプライスです。
なのにデザインはナノ・ユニバースなのでかなりオシャレ!店舗が多いので試着しやすいのもポイントですが、例年大人気で12月には既に人気のカラーやサイズは売り切れてしまうそう。9月末から第1段がリリースされており、早めに試着したいところですね。
ネックはどれくらいの気温まで耐えられるのか目ぼしいレビューが見当たらなかったこと。日本市場かつファッション系のダウンなので、雪の中での撮影や海外の冬でどうなのかという視点でのレビューが無いんですよね。日本の都市部の冬でOKなだけではちょっと怖い。
そういった点では、一番暖かいアークティックジャケットまで手を出してみたいですね。カナダグース風で格好良いですし!
NANGAダウン
国内メーカーのダウンで有名所としてはもう一点、NANGAのダウンジャケットは外せません。
アウトドア好きなら知らない人はいないであろう、ダウンシュラフの人気メーカーNANGA!僕もシュラフを2つ持っています。
こちらも4万円代で、760FPのヨーロピアンダックダウンを使用した超コスパモデル。しかも、シュラフでお馴染みの防水透湿生地AURORAを使用しており、耐水圧20,000mm(強い嵐程度)、透湿性6,000g/m2/24hrsを誇る超アウトドア使用。雨も全く怖くありません。
西川ダウンとちがって実店舗があまりないのがネックですが、機能性的には断然こちらが上!
デザイン性は個人の感性による所ですが、NANGAダウンの良いところは様々なブランドの別注モデルがあるので、色々な感性に対応できるところ。
KRIFFMAYER別注のファッション系に寄せたモデルもあれば
難燃性素材を利用した焚き火をしても大丈夫なTAKIBIダウンなどバリエーション豊かです。
ちなみに数あるNANGAダウンの中で頂点にたつのがNANGA WHITE LABEL、最低気温-44度の北海道旭川市で生まれたMOONLOIDの別注モデルになります。
この最強ダウンジャケットtype1はその名に恥じぬ940FPのダウンを220gも封入したオバケスペックのモデル。
今回の生地で紹介するダウンは大抵、600FP~750FP程度。940FPそうお目にかかれるスペックではありません。しかも、UDDダウンという撥水加工済み。オーロラ生地での防水に加え、ダウン自体にも撥水性をもたせることで縫い目からの水の染み込みにも対応できます。もはや、雨は的ではありません。流石、最強ダウン!!
8万円超えと高価に見えますが、スペックを見るとかなり破格であることが分かります。
カナダグースなんて15万円とかの世界ですからね・・・。
ただ、最強ダウンまでいくとオーバスペックという場合には
ダウン100gのモデルもあります。価格も4万8千円と大分リーズナブルに。
あんまりモコモコになりすぎるのも動きにくそうなので最強ダウンまでは要らないかなあ、と思いつつ100gモデルだと何度くらいまでの気温に対応できるのかわからないのが悩みどころです。
北海道にしか実店舗がないので実物を見れないのが本当に悩ましいです。うーん・・・150gもモデルとかでないかなあ・・・
MAMMUT SERAC IN HOODED JACKET MEN
Patagoniaやノースフェイスほど知名度はありませんが、これまたスタイリッシュなデザインで有名なマムート。アウトドア好きなら象のロゴマークでお馴染みですね。
アウトドア系のアイテムを探すときは絶対に一度は確認するマムートですが、ダウンもやっぱり良いのがありました。
どうです!?このデザイン!!普通のダウンジャケットながらスタイリッシュなスタイルに収まっていると思います。特徴的なデザインに逃げず、王道のままカットやスタイルで洗練された出来にもっていけるのは流石マムートですね。
もちろん、750FPのダウンが170g封入されているということで、防寒性も安心できます。NANGAといいマムートといい、FPだけじゃなくしっかりダウン量を明記してくれているのは信頼できますね。
この質で4万円ちょっとという価格は相当お買い得のように思えます。
ただヘリンボーン生地ということで、強度はあるでしょうが防水性能等が見込める機能性生地ではないのが少し残念です。
MAMMUT Seon HS Thermo Hooded Coat Men
そして、最後にマムートからもう一点。ダウンコートですね。
マムートからダウンジャケットだけでなくコートも出ているのは以外でした。店員さん曰く2018年からの新モデル。
コートだとスーツに合わせられるのもポイントが高いんですよね。アウトドアメーカー製とはいえシンプルなデザインでビジネスシーンでも使えそうな品の良さの感じられるデザイン。
これは実際に試着もしてみたのですが、ダウンもしっかりはいっていて防寒性はかなり信頼できそうな仕上がりでした。生地には耐水圧20,000mm、透湿性10,000g/m2/24hの完全防水素材DRYtechnology Pro 2-layerを使用しているとのことで、雨も怖くない!!
ネックは73,440円という価格だけですね。ただ、オン・オフ両方で使えると考えたら高くはないとも言えますね。うーん・・・悩む!!!
マグカメラ的まとめ
ということで、新天地に向けて防寒着について色々まとめてみました。中綿入りジャケットを選ぶ上で難しいのが、まだそこまで寒くないというところなんですよね。なのに特に西川ダウンなど人気の品は12月頃には売り切れも出始めるのが怖い。一体誰がこんな時期に買っていってるんだ!!
選択肢の多い11月のうちにはある程度決めて購入してしまいたいですね。
個人的にはメーカーレベルでは2択まで絞り込んだので、あとは実際に着比べて選んでみようと思います。購入したコートは一冬使ってみて、またレビューしますのでお楽しみに!
ということで、今回はここまでです。お読み頂きありがとうございました。