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OpenCommでテレワークの世界が変わった1年半使用レビュー

こんにちは。 コロナ禍の間、完全にブログをサボっていたのですが、その間すっかりテレワークが定着した会社も多いのではないでしょうか?僕の会社もほぼほぼテレワーク。オンラインミーティングも当たり前の世界になりました。このテレワークで皆さんは何を学びましたか?そうです。


オープンイヤー型のヘッドセットが最強だ!


これが僕の3年間の学びでした。
今回は僕のテレワーク生活クオリティを一変させたShokzOpenCommを1年半以上使用した結果をレビューしたいと思います。

Shokz OpenCommとは?

耳を塞がない骨伝導イヤホン

骨伝導イヤホンといえばShokz!というくらい骨伝導を世に広めたShokz。最近では中華製のコピー品含めてよく見るようになってきました。

僕が購入した21年11月頃はまだAftershokzというブランド名で、骨伝導イヤホンもそこまで市民権を得ていませんでしたが、蔦屋書店なんかでは体験コーナーが設置され出していた頃でした。

オンラインミーティングが普及して1年近く。会社支給の安いヘッドセットを使ったり、在宅時にはゲーム用のマイク付きヘッドセットを使ったり、ヘッドセットがいまいちしっくり来ていませんでした。鬱陶しい有線接続、残業時間には頭が痛くなってくる締め付け感、1日中つけていると髪の毛がぺっちゃんこになってくるヘッドホン、そもそも重い!!

そんな中見つけたOpenCommは本当に革新的に見えました。ガラケー時代に初めてiPhoneを見た時のごとき衝撃です。一日中つけていても軽そうな見た目、髪を押し付けるようなことのない形状、耳を塞がないという斬新なイヤホンスタイル。でも骨伝導?音質的にどうなんだろう、、、ずっと聞いていたら体調悪くなったりしないだろうか?

Shokz唯一のブームマイク付テレワーク用ヘッドセット

Shokzのラインナップの中でも唯一ブームマイクがついたヘッドセットスタイルの機種が、このOpenComm。音質にこだわるならOpenRun Proなどのラインナップもあるのですが、上記のとおりながら聴きスタイルオープンイヤー形状であるという特色は、テレワーク用ヘッドセット用途として魅力的に映ったので、迷いなくこちらを購入しました。仕事用であれば低音の音質なども重要視しないので、そういう意味でも初めての骨伝導として手を出しやすい機種ですね。

主な機能

  • ヘッドホンタイプとしては見ての通りネックバンド形状で髪を押さえつけない
  • 連続再生時間は最長16時間
  • 充電時間は約60分
  • 充電端子は独自のコネクタでマグネットによる簡単接続可
  • IP55相当の防塵・防水対応
  • NFCペアリング可
  • ノイズキャンセリング付ブームマイク

OpenCommの良いところ

何と言っても存在を忘れる程の装着感

ここまで紹介してきたOpenCommですが、1年半以上使った感想として本当に最高です

何より素晴らしいのがやっぱりその装着感。本当に着けているのを忘れるくらい軽く違和感の無い着け心地です。今までのヘッドセットは仕事の途中で装着感が気になり、頭から外して休む事も多々あったのですが、OpenCommに変えてからは一切その苦労がなくなりました。むしろトイレ行ったり売店行ったりするくらいであれば、頭から取り外す方が面倒くさく感じてしまう程

昼休憩に充電する時以外は基本的に1日中つけっぱなしで何も気になりません。買う前は骨伝導だから振動で頭が痛くなったりしないか不安でしたが、少なくとも僕は1年半一切そのような事は一切ありませんでしたね。

この装着感は本体の素材や形状、軽さもそうですが、耳を塞いでいないことにも要因がありそうです。重くない、耳も痛くならないとくれば、ストレスが無いのも道理。デバイスへの無駄なストレスがなくなることで仕事の集中が途切らすこともなく、1日中しっかり働けますよ!(社畜脳)

ちなみに家電量販店で実機を比べてみた結果、同じShokzでもOpenCommやOpenRunは素晴らしい着け心地と感じたのですが、廉価なOpenMoveの装着感には違和感を覚えました記憶があります。Shokzのメリットは着け心地にあると思うので、せっかく買うならケチらず廉価機種は避けた方がいいと思います。といっても、そもそもマイク付きなら選択肢はOpenCommしかありませんが!

ながら聴きは在宅でも会社最適な選択肢

そして、オープンイヤー形状によるながら聴きスタイルです。先ほど述べた耳の圧迫感が無い事も素晴らしいのですが、それ以上に周りの声や呼びかけに苦労なく答えられるこのスタイルに惚れました。ビジネス時のヘッドセットとしての最適解。打ち合わせ時でも緊急の呼びかけに応えられますし、聞き流してもいい会議を半分聴きながら同僚と雑談もできます。(集中はどこいった?という感じですが笑)

ちなみに、オープンイヤー形状によるながら聴きの感覚はどのようなものなのか。使ったことのない方向けに例えるならば、ずばり普通にスマホやスピーカーから音が鳴っているのを聞いている感覚です。違いは、そのスピーカーの音が自分にしか聞こえていないだけ。周囲から声をかけられる時の感覚も全く同じです。スピーカーから音が鳴っていても周りの音は聞こえますよね。一方で、スピーカーの音量を上げれば当然周りも大きな声をかけないと言葉は聞こえない様に、音量に比例して周囲の音は聞こえづらくなりはします。自分の喋り声も大きくなります。

そういう意味でも、インナーイヤー型やヘッドホンスタイルに比べ、かなり自然なヒアリング体験になっています。この辺の自然さが、長時間使っていてもストレスにならない要因なのかもしれません。

そもそもワイヤレスヘッドセットは世界が変わる

これはOpenCommに限った話ではないですが、従来有線のヘッドセットを使っていた身からするとワイヤレスヘッドセットの快適さは正直別格です。考える時体を動かしたいタイプなのですが、部屋を歩きながら考えを巡らせてオンライン会議することもできますし、会議中腹痛がきてもミュートしながらトイレに駆け込むこともできます。

席を外している時もコール音が聞こえるので、売店から走って席に戻って電話にでる、といったことも可能。

正直、安物のヘッドセットでもいいので最低限有線はやめないと快適なテレワーク環境は整わないな、と思いました。煩わしい有線から解放されて本当に快適です!

全く不満のでてこない電話会議音質

そして、骨伝導に関して一番気にしていたのが音質です。なんとなく骨伝導だとこもった音になってしまうんじゃないか、という漠然とした不安がありました。

結論、骨伝導だからといって特別に聞こえ方に違和感があるものではありません。むしろ若干拍子抜けしちゃったくらいではあるのですが、普通に耳の穴から聞いているのと体験としては変わらない視聴感。あえて意識をすると耳の上〜こめかみあたりに辺りに音源がある気もするような・・・?くらいな感覚ですね。

音質自体も正直オンラインミーティングでの使用にあたってはとても良いです。 そもそも通話用にチューニングされているのか、中高音域というのか人の声に関してはかなりクリアに聞こえます。

ただ、通話用にチューニングされているのか?と思ってしまうところがミソ。音質評価は音楽視聴用途となる話は変わります。正直全く満足できるものではありません。ちょっと音が軽い(低音がでていない?)ことや、全体的に他のイヤホン・スピーカーでの視聴時に対し音がスカスカしている感覚があります。2万円という価格を加味すると、がっかりするレベル。音楽視聴用途であれば同じShokzの骨伝導であればOpenRun Proをおすすめしますし、骨伝導以外のスタイルも検討に入れてもいいかもしれません。

そもそもブームマイク付のヘッドセットでどこまで音楽を聞くか?というのが評価の分かれ目になりますね。仕事中に音楽を聞くなど通話用途と音楽鑑賞用途を同時に叶えたいのであれば他にも選択肢はありそうですが、僕の場合音楽を聞くのは徒歩移動中など仕事をしていないタイミング。僕はブームマイクがあるOpenCommをつけて街歩きをする気にどうしてもなれず、仕事用途一択での使用になっています。正直今回のレビューに向けて改めてOpenCommで音楽を聞いてみると、ちょっとがっかりだなあと思った次第です。

また、聞く方ではなくマイク側の音質ですが、これは自分が聞いているわけではないのであくまで周囲の評判ですが、とてもよく聞こえるようです。また、ノイズキャンセリングもしっかりされているようで、たまに会社で使っていても通話先から「在宅ですか?」と聞かれることもありますね。たまに間違えてマイクを口元ではなく上の方に避けて通話してしまうとかなり声が聞こえにくいようなので、その点でもしっかりノイズキャンセルはされていそうです。少なくとも1年半、オンラインミーティングで困る場面には直面することはありませんでした。

OpenCommのイマイチなところ

持ち運びには少し嵩張る

ここからは一転して、OpenCommを使っていて感じるデメリットについてレビューしたいと思います。

OpenCommを購入すると、持ち運び用のハードケースがついてくるのですが、これが結構嵩張ります。会社に持っていくことを考えると、それなりに鞄のボリュームが増えてしまいます。薄型のカバンでスタイリッシュな通勤をしている方には合わないでしょう。

AirPodsやOpenFitなどのTWS(True Wireless Stereo)と比べると持ち運ぶ時の体積差は歴然の差。ネックバンド式である以上仕方ない所ではありますが、やっぱり邪魔なものは邪魔。

ちなみにOpenFitはShokz初のTWS式のイヤホンです。まだ執筆時点でまだ市販されていないクラウドファンディングのリターン品。実は嵩張るのが嫌でOpenCommからOpenFitに乗り換えるつもりで投資しました。ただ、マイク音質がやっぱりOpenComm程ではなく(ブームマイクが無いので当然ですが)、周りからの反応は散々な結果。OpenCommのマイク性能に全く太刀打ちできませんでした。

ということで、今もOpenCommをせっせと持ち運ぶ毎日を送っています。どこかからマイク付きのながら聴きTWS出てくるまでOpenCommで戦い続けていこうと思っています。会社にだけ安いヘッドセット置いていくことも考えたのですが、一度OpenCommを使うと、そこには戻れませんでした。

素材が割けた・・・・

上記の通り、ハードケースにいれてせっせと会社に運んでいたのですが・・・なんと使っていて1年超えたくらいでゴム(?)素材に亀裂が!!

使用中にぶつけた覚えはなく、気づいたら割けていました。割けた瞬間が分からないので要因は想定でしかないのですが、おそらくハードケースのメッシュポケット部に、後述するBluetoothトランスミッターと予備の充電ケーブルを入れて持ち運んでいたせいなのではないかと。

特にBluetoothトランスミッターがケースを閉じた際、OpenCommの盛り上がった部分(耳の上に載る部分)とぶつかったままカバンの中で押されてしまっていた気がしています。よくみるとケース上部と全然隙間がなさそうなつくりですし。

割れたのが発覚してからは、補修用品のシリコンゴムのシール剤でしっかりシールして応急処置しています。Bluetoothトランスミッターもケースに収納しないようにしてからは、被害が増えることもなく半年くらいは問題なく利用できている状況。シールゴムが少しずつ剥がれてくるたび定期的にシールし直さなきゃいけないのが余計な手間ですが、買い直す程でもないのでこのまま使っています。シールしてしまえば、目立つ所ではないので今のところ周囲の誰にも割けたことは気付かれずに過ごせています。

仕事のために2万円の出費をするのか

上記のデメリットがあってもOpenCommが素晴らしいデバイスであることは間違いありません

ただ一方で気になるのが、仕事のために2万円もの出費をしていいのかというところ。OpenCommは素晴らしいガジェットですが、基本は通話用ヘッドセットです。サラリーマンにおいて、使用機会はほとんど仕事中のみ。金を稼ぐための仕事で、2万円も払ってよいのか?

これは正直、個々人の仕事とガジェットへの考え方次第ですね。僕の場合は、趣味のガジェットを導入することで、むしろ仕事中も楽しめて自分のためになるんだ!そう言い訳して購入を決意しました。実際導入して、大満足です。仕事のストレスも多少減り、2万円の費用対効果は得られているはず。OpenCommを知って興味をもったなら、導入してみる価値はあると思います。ただ、無理して買うものではありません。上述の通り、マイクがあると街歩きで使う気にはなれないし、音楽鑑賞用としてであれば骨伝導以外も選択肢には入っていきます。買いたくて仕方がなくなるまで待つのも一つだと思いますね。

ちなみにプライベートでもオンライン飲み会や友人とゲームでオンラインプレイされる方の場合、迷う理由はありません。すぐに買うべきです。

OpenCommに合わせたいアイテム

会社支給PCでも安心のBluetoothトランスミッター

ここまで散々サラリーマン向けの仕事用ヘッドセットとしてOpenCommを紹介してきました。ただ、会社によっては会社支給のPCでBluetoothが使えない!という方もいると思います。うちもそうでした。何回かBluetoothドングルを買っては無駄にしてきた日悲しい過去。OpenComm導入まで有線だったのがまさにこれが理由です。

ただ、どうしてもOpenCommが使いたかった僕が調べに調べてついに辿り着いたのがBluetoothトランスミッター

こいつを使えば、会社PCにドライバーをインストールする必要がありません。トランスミッター側でBluetooth接続をやってくれるので、会社PC側は単純にUSB接続で有線ヘッドセットが繋がれたような挙動をします。これでようやく鬱陶しい有線から解放される!!

会社支給PCでOpenComm を使うのであれば必須のアイテムなので是非合わせて購入しましょう。

今だと通常のOpenCommに加え、オフィシャルのBluetoothドングルのついたOpenComm UCというセットもあります。こちらを買うとUSBドングル Shokz Loop 100というものがついてくるそうなので、もしかしたら今ならこれで事足りるのかもしれません。ただ、こちらがPCにドライバダウンロードを要求するものなのか分からないので悪しからず。。。

持ち運ぶなら充電ケーブルは追加した方がいい

充電ケーブルは独自端子なので忘れると代用しようがありません。僕は自部屋用と持ち運び用で使い分けたかったので追加で購入しております。

まとめ

ということで、紹介してきたOpenComm。1年半使っていることもあり、気にいる/気に入らないを超えて、無いと仕事ができないくらいまで依存しているヘッドセットです。仕事専用であることと、それなりに高いこと、嵩張ること等の悩ましいところもありますが、正直買って後悔する類のものではありません。周りでも使用者が増えてきており、万人におすすめできるガジェットかな、と思っています。

ただ、Shokzというと骨伝導が先行するのですが、OpenComm始めとしたShokz製品の功績は正直骨伝導であることにあるわけではなく、オープンイヤー形状によるながら聴きを一般化させたことにあると思っています。耳を開けた状態で、デバイスを1日中つけっぱなしにしても一切気にならない自然なユーザーUX。これこそがShokzの良さなんです。

骨伝導であることはあくまで手段。というかむしろ、骨伝導であること自体のメリットというのはいまいち理解できていないのが本音のところです。なんてことを言っていたらShokzから出てきた新製品が記事中にもでてきたOpenFit
こちらではオープンイヤー式は踏襲しながらも、骨伝導ではなく空気伝達、、、つまり普通にドライバから音を鳴らすスタイルに戻っています。

ということで次回は、骨伝導の制約を取り払ったShokzのTWSイヤホン、OpenFitについてレビューしたいと思います。ただ、途中で少し述べた通り、ビジネス用ヘッドセットとしてはOpenCommに太刀打ちできる代物ではありませんでした仕事でつかうならOpenCommは現状最高のデバイス。この記事で興味が湧いた方は、ワイヤレスオープンイヤーでの快適なオンラインミーティング体験を是非味わってみて下さい。