こんにちは、マグカメラです。
前回は僕のカメラバック遍歴をつらつらと紹介させて頂きました。
最終的に落ち着いたのが今の相棒Peak Design everyday backpackだったのですが、今回はこのバックについてご紹介をしていきたいと思います。
ちなみに続き物の記事なので、前回未読の方は、先にそちらをお読み頂いてからご覧頂く方がより楽しめるかと思います。
Peak Design everyday backpack 20L使用開始半年レビュー
ZKINの機能性・収納性を維持しながら、Millet並の背負い心地・コンパクトさを達成したバックこそ僕の理想のカメラバッグ。Peak Design everyday backpackは、一体どれくらい達成できているのか……1つ1つ見ていきましよう。
機能性
機能性こそこのバッグの本領です。
まずは何も言わずこの動画を見てみて下さい!
バッグのありとあらゆるところにギミックを偏執的なまでに詰み込んだこのバッグ。ガジェット好きは惹かれずにはいられないと思います。まさにザ・クラウドファンディング製品、といった感じ。
ざっと機能をまとめるとこれだけギミックがあります。
Peak Design everydaybackのギミック
- 両側にサイドアクセス。カバンを下ろさず機材を取り出せる
- サイドアクセスの蓋側にも収納あり(普段は隠れてる)
- ベルクロ式の3枚の仕切り板が、それぞれ折り曲げ可能
- メインのフラップはマグネット式で留める位置を4段階で調節可能。荷物の量に合わせて容量を拡張できる
- 撥水加工の生地により、水をはじく
- 止水ファスナーによりファスナーからの浸水も防ぐ
- 背面にPC収納あり
- サイドポケットに三脚収納可能
- リュックの4箇所にループが設定されており、付属のフック付ヒモをひっかけることで、寝袋やドローンなどをリュックの外側に巻き付けて運搬可能
- 肩掛けベルトとリュックのつなぎ目が動くようになっており、使用者の体格にあった位置調整が可能
- 肩掛けベルトの長さをワンタッチで調節可能
- 片方のサイドポケットにアンカー(Peakdesign製品。以前の記事参照)がついたヒモがある。アンカーに鍵やマルチツールなど取り付けて運搬可能
- ファスナーのタグをループにくぐらせることでサイドアクセスのロックが可能
もうどれだけ機能を詰め込むんだ!?っていう話ですよね笑
ZKINも裸足で逃げ出す機能性です。
上記のような細かい機能については以下の公式動画で確認できます。
以下僕のレビューは続きますが、正直この動画を見れば事足りるかも……笑
ちなみに別の記事でも書きましたが、PeakDesignは元々クラウドファンディング出身のブランド。このバッグも出資により製品化されたものです。
背負い心地も上々!
ZKIN並み以上の機能性をもつこのバッグですが、背負い心地もアウトドアブランドのMillet並みです!!
肩掛けとバッグのつなぎ目が動くようになっているため、使用者の体格に合わせた位置調整が自然になされ、この背負い心地を実現しています。すばらしい!!
ただその背反として、歩く度につなぎ目でバンドとリュックが「キュッキュッ」と擦れる音がします。大きな音ではないですが、静かな所を歩いていると聞こえてきます。
この点だけは、気になる方がいらっしゃるかもしれませんね。
抜群の収納性!20Lながらバッグのスペースを無駄なく全て使い切れるから十詰め込める!
機能性・背負い心地は大満足だったこのバッグ。しかし、本当の売りはそんなところではありません。
僕がこのバッグで一番気に入っているのは、その収納性!!折り曲がる仕切りと間口の広いサイドアクセスのおかげで、本当に余すことなくスペースを使用できます!!
持っている機材を全ていれてみたところ……
入りきりました!!
その重量なんと……9.5kg!!
中身は広角大三元、標準大三元、望遠小三元、フルサイズ一眼レフ(Df)、Surface PRO、ストロボ、三脚、あとは一番上の部屋にガジェットポーチ(モバイルバッテリーや充電器等)、レインカバー(カメラ用、バッグ用)……必要な機材全部が全て入ります。20Lというサイズでありながら、これだけの収納性は本当に素晴らしい!!
ちなみに、小さめの単焦点やフィルターポーチ、ブロアーくらいならまだ詰め込む余地はあります。
ただ、いくら背負い心地が良かろうとも、常時歩き回るには少し辛い重量。これは車移動メインだったりでできるだけ多くの機材を運びたいとき専用の装備ですね。
もう少し機材を減らしても良い場合や、バッグの外に三脚が出ていると嫌な場面だったりもあると思います。
このバックの凄いところは、そんな場面場面に対応して、詰め方を色々工夫できるところ!特に僕が気に入っているのが……
三脚をカバンの中に縦入れ!!
町中や飛行機等、三脚が出っ張っていると迷惑になる、あるいは禁止されている場所を歩く際にもこれなら問題ありません。流石に長いレンズ3本は入りませんが、便利ズーム1本と広角大3元は詰め込めます。ストロボを諦めたら単焦点くらいは余裕で入りますね。
このパッキングで7.5kg!これなら大分運搬も楽になります。
あとは、三脚もやめてレンズだけにしたり、広角大三元をやめて単焦点だけにしたり、その時々で容量を変えれば大体2.5kg~10kgのレンジで調整可能です。
それだけの汎用性を達成できるのは、ベルクロ仕切り番が折り曲がるため!!
3枚ある仕切りはすべてこんな感じで曲げることができます。3枚の仕切りのよって分けられる荷室4段は、それぞれ3等分したり1対2で分けることができるんです。
しかも仕切りの寄せ方で段の高さも瞬時に調整可能。これによって汎用的なレイアウトが可能になっているのです。
ここまで応用性のあるバッグはPeak Design以外ではありえません。断言できます。この機能があるだけで、このバッグにオンリーワンの評価を与える事ができます。
参考までに、僕の場合、写真の下3段を機材スペース、一番上の段を小物類スペースにしています。
その上で、一番端の段を全て折り曲げて、カメラを立てて搭載しています。
色々試しましたが、どの装備でもカメラは縦入れで収納するのが一番楽でしたね。
反対側には三脚を縦入れするも良し、三脚を外付けしてレンズを積みまくるも良しです。
ちなみに、この写真で一番高さのある段には、標準大三元を背中に垂直方向に立てて搭載できます。つまるところ、この1段を3分割すれば3本入る計算です。すさまじいですね。(実際は1区画はカメラ収納用に使ってしまいますが)
試してみたらタムロンの広角大三元SP15-30mm f/2.8も立入れできました。望遠以外のレンズならほぼ対応できそうですね。
使ってみて気付いた欠点
どんなモノにも欠点はあります。ちょっとしたことが多いですが、使っていて気になった点もご紹介しておきます。
肩掛けの擦れ音が気になる
前述の通り、歩いていると「キュッキュッ」と擦れる音が聞こえます。街中ではほぼ聞こえませんが、静かなところでは少し気になります。
音に敏感な方は少し注意がいるかもしれません。
縫製・造りの詰めの甘さが気になる
基本的にはかっちりした良い造りなのですが、縫製の詰めが甘いのか、使っていると糸のほつれがちょいちょいでます。これも結構気になりますね。
また、持ち手の皮部分も毛羽立ちが目立ちます。こっちはまだアジな経年変化と言えなくもない?
気になる方は気になるかなあ
財布を取り出すのが面倒
これは僕の使い方に由来する欠点です。
長財布ユーザーなのでいつも財布はカバンにしまっていたのですが、前述の通りカメラを縦入れしてるため、それが蓋になってしまって小物スペースのサイドアクセスができません。取り出すためにはフラップをあける必要があり、その度に一度カバンをおろすことに。普通のリュックならいいのですが、機材でそれなりに重いため、いちいちカバンを下ろすのはちょっと疲れます。
機材スペースに財布を入れれば解決する話なのですが、機材と一緒に財布をいれると財布に変な痕がつきそうで嫌でした。
結論として、僕は長財布をやめました。薄い二つ折り財布に変えて、ポケットに財布をいれればそれで解決なんですよね笑
それにカメラバッグを使わない時でも、ポケットに財布がある方がなにかと便利という今更な発見も笑。財布自体もかなり気に入ったのを見つけられたので結果オーライですね。財布の方は別途紹介したいと思います。
個人的にはもう解決してしまった案件ですが、カバンに財布をしまう方は参考にしてみて下さい。
マグカメラ的まとめ
ということで、長々と語ってしまいましたが僕の愛用カメラバッグPeak Design everyday backpack 20Lのレビューでした。
小さいのにとにかく機能的で、積載の汎用性もある。それでいて背負い心地も良いという最強のカメラバッグ。カメラユーザーだけに関わらず、どんな人にとっても便利に使えるバッグなのではないでしょうか。
これを超える機能性・汎用性のバックパックは存在しないと思っています。
ちなみに、もっと機材を持ち運びたいという方には30Lのものも売っています。ただ、20Lで限界まで積めば大抵の機材は収容できますし、重さがとんでもないことになります。30Lだとかなり大げさなサイズになってしまいますし、大抵の方には20Lがおすすめだと思います。
ちなみに価格は3万5千円で少しお釣りがくるくらいです。カメラバッグの一般的な予算相場は使用しているカメラの1割くらいである、という話からするとそんなに高くもないと思います。それどころか価格以上の価値が絶対にあります。かなりおすすめのバッグなので、カメラバッグや日常のバックパックに悩まれている方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
今回はここまでです。ご拝読頂きありがとうございました。