マグカメラ

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飯田線80周年!!線内の全秘境駅を巡る飯田線秘境駅号の旅に参加してみた!!

こんにちは、マグカメラです。

以前から言及していた飯田線秘境駅号!!

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遂に行ってきたので、今回はAF-S 28-300mmで撮った写真とともに、秘境駅号についてまとめたいと思います。

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ちなみに天気はあいにくの雨でした・・・笑

マグカメラが行く!雨の飯田線秘境駅号の旅!!

そもそも飯田線秘境駅号って何??

秘境駅とは周囲に家や人気の無い山中にある無人駅のことです。その名の通り、電車の本数が非常に少ないため、一度降りると次の電車まで3時間以上待つことも・・・

そんな秘境駅が飯田線の飯田駅(長野県)-豊橋駅(愛知県)区間になんと7駅もあります!!

普通の人ではとても回りきれない秘境7駅を1本の電車で1度に巡ってしまおう!というのが飯田線秘境駅号という特別急行の趣旨。

当然訪れる各秘境駅で電車は停止し、実際に周囲を散策することができます。

この特別急行は年に数本しかないので、予約が必須。
乗車日の1ヶ月前から全国のJRで購入することができます。

豊橋駅

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飯田線秘境駅号は飯田駅・豊橋駅の両駅から発車しますが、愛知県に住んでいる僕は豊橋駅から乗ることにしました。

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電光掲示板に写る「急行飯田線秘境駅号」の文字に心踊ります。

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9:50の出発10分前くらいに秘境駅号が到着します!これは帰りに分かったことですが、車両自体は普段は「ワイドビュー信濃」として使用されている特急車両のようです。

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電車のこの部分・・・なんて呼ぶのか分かりませんが、ここだけ秘境駅号の表示に変えてあります。

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駅員さんたちが列をなしてお出迎え

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座席はこんな感じ。全両二人がけです。机は肘掛けの蓋を開けて取り出すことができます。運行時間は9:50~15:30までと長いので、駅弁なりおにぎりなりお昼ご飯の準備は必須です。

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向かい合わせの席もありますが、これは追加料金が要るのでしょうか?僕がチケット買ったときは、席の選択を問われなかったのですが、4人分購入するとオプション選択可能なのかな?

よく分かりません。

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9:50 駅員さんから見送られながら出発です!!

新城駅

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出発するとまず駅員さんから秘境駅の見どころMAPが配られます。

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ここで初めてどんな駅に降りるのか認識するマグカメラ一行。かなり軽い気持ちで秘境駅号に乗ったのがよく分かりますね笑

ちなみにこのMAPには秘境駅ランキングの記載がありますが、これは全て鉄道愛好家の牛山隆信氏のHPによるものだそう!

まさかJRが個人サイトの情報を元にパンフレット作成しているとは・・・驚きでしたが、よく考えれば秘境駅を巡った人なんてそう沢山いる訳もなく。

アンケートで集計するより、そういった詳しい方の意見の方が参考になりそうですね。

秘境駅へ行こう!

僕は予習なしで乘りましたが、せっかくなら事前に牛山さんのHPを覗いて見ては如何でしょうか??

で、そんなことをしていたら電車が止まり、ドアが開きます。

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新城駅!ここも秘境駅だったのか!!

・・・という訳ではなく、どうやら最後に飲み物をかうために止まってくれた様子。

飯田線秘境駅号には車内に自販機などはなく、また新城駅を出発したら、2時間後の平岡駅まで一切飲み物は買えないそう。

事前に飲み物を準備するのが一番ですが、忘れても購入可能です。

この時間を使って軽く車内を探検。

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ゴミは捨てることができます。

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トイレもあり。

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洗面所もあり、なんとお湯まで使えます!
至れりつくせり!!

再び出発~大嵐駅

さて、新城駅を出発すると再び車掌さんから配布物が・・・

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乗車証明書!!

なぜ、見どころMAPと同時に配らなかったのか分かりませんが、中身的には見どころMAPの方が情報量豊かです。

終点の飯田駅で配るものじゃないのかな?と思わなくもないですが、まあ証明書ってなんでも嬉しいですよね笑

飯田線秘境駅号は秘境駅で止まるだけでなく、途中の絶景通過時にスピードを起こして運行してくれます。

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湯谷温泉駅近くに流れる宇連川がその最初のポイント

車窓からの写真なので映り込みしていますが・・・飯田線沿線の自然を楽しめるのもポイントですね。

佐久間駅を越えると、天竜川沿いの山道に入ります。

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なんと次の大嵐駅までの間に標高1,300mも登るとのこと。
2017/9/18訂正
はてぶで言及があったので調べてみたら佐久間駅が標高141mで、大嵐駅は標高290mでした。
アナウンスで1,300mって聞こえてきた気がするんだけどどことどこのことなんだろう……

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第六水窪川橋梁と呼ばれるS字鉄橋では、先頭車両や後部車両に人が集まります。
(僕は出遅れました)

そして、出発から2時間・・・12時位に最初の降車駅「大嵐駅」に到着。ここから本格的に秘境駅巡りがスタートします。

ちなみに、大嵐駅以降は各降車駅間の間隔はかなり短いです。昼ごはんは大嵐駅着までに済ませた方がいいですね。

大嵐(おおぞれ)駅

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言われなければ絶対に読めないですね。大嵐駅。

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ここは秘境駅としてではないですがなぜか降車。

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駅舎は東京駅をモデルとしたそうですが・・・規模が違いすぎて「うーん・・・」としか笑

少し歩くと大きな橋があります。

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橋の向こうが愛知県、手前が静岡県とのことで、いつのまにか静岡県入していた様子。

12:20分頃に大嵐駅散策は終了。次の駅へ向かいます。

雨の中思うように撮影できなかったので、再乗車後慌ててカメラレインコートを装着しました。

小和田(こわだ)駅

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大嵐駅出発5分後12:25分に小和田駅到着。

有名になりすぎ秘境駅とのアナウンスもありましたが、今回訪れる7駅の中で秘境駅ランキング最高位の第3位!!

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ここは静岡県・愛知県・長野県の3県の境に位置しています。

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平成5年の皇太子殿下のご成婚時に、雅子様の旧姓「小和田」にちなんで、有名になった駅の様子です。

抽選で選ばれたカップルがかつてこの駅で結婚式を上げたそう。

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駅舎にも花嫁号の文字が。

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秘境駅らしく、大きな蛾・・・

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駅から伸びる散策道を下ると・・・

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長い・・・

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廃屋発見!!

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更に下ると、ミゼットが廃棄されてあります。
この秘境感たるや!!

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また、製茶工場跡にはよく分からない廃機械も

散策時間は20分なので、急ピッチですが秘境駅を堪能!!

結局7駅降りましたが、小和田駅が圧倒的に秘境感があり楽しかったです。

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なお時刻表・・・穴だらけ・・・

12:43分に小和田駅を出発しました。

中井侍駅

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12:48分、中井侍駅着

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斜面に作られたホームで、この傾斜地には茶畑が広がっているとのことですが・・・よく分かりません笑

ちなみにここで出来たお茶は、市場にあまりでないため幻のお茶と呼ばれるそう。

通常だと、秘境駅号のためにこの駅でお茶の売り出しを行うようですが雨のため中止。

平岡駅で代わりに販売しているそうです。

ここの散策は10分程で終了し、12:58分に出発します!

伊那小沢駅

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13:01、伊那小沢駅着。

秘境駅ランキングベスト100位入りしたため、今年からルートに入ったそう。

新参者だからか、散策時間は7分のみ。

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この駅では、踏切を渡り反対車線に移動できます。上りと下りでホームがある駅はこれだけだったような・・・

秘境感は比較的薄いですね。 13:08に出発です。

平岡駅

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13:13、久しぶりの市街地平岡駅です。

ここで、発車番線変更のため全員電車から降り、40分程待機。

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駅舎にはお土産屋さんがあります。
どうやら宿泊施設もあるそう。

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お土産にお茶購入。
ちなみに中井侍酸ではありませんでした・・・笑

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なんと日本茶で作った紅茶です!!

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また、焼き魚(名前忘れた)と五平餅を買って休憩です。

美味しい!!

13:55、再び車内に戻り秘境駅巡り再開。

為栗(してぐり)駅

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14:02、為栗駅着。 大嵐駅に続いて、難読駅名再び。

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平岡ダムを臨む雄大な景色がその特徴!

遠くに見える橋が天竜橋で、ここから為栗駅と秘境駅号を遠景から収めることができるのがポイント!

・・・なのですが、ぼーっとしており行き逃しました・・・

気づいたときには、今更向かっても乗車時間に間に合わないこと必至。せっかく便利ズームの300mmを活かせるチャンスだったのですが・・・

残念です。

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橋がなければ、オーソドックスな秘境駅です。

秘境駅にオーソドックスもクソもあるかという感じですが・・・笑

14:14、に為栗駅出発

田本駅

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14:25、田本駅着。
ここは小和田駅に続く秘境駅ランキング第4位の秘境駅です。

この駅の特徴は・・・

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停車位置がトンネルの間近!! 前後両側トンネルに挟まれているんです。

しかも豊橋駅方向側のトンネルには階段があり・・・

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登ると、上から秘境駅に止まる電車を撮影することができます!!

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大行列を抜けて

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上方からパシャリ!
散策時間15分で全員回す必要があるため、撮影時間は一瞬です。

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また、ホームは切り立った斜面の縁にあり、非常に細い。

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なぜか飛び出している岩があったり・・・

なるほど、流石第4位。
かなり秘境感を楽しめる駅でした!!

楽しかった田本駅ですが14:40には出発です。

金野駅

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14:52、金野駅着。

この駅名から、金野駅の駅名板に手を触れると金運が上がると言われているそうで・・・

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駅名板まで大行列笑

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高山っぽい花が咲いていましたが、名前が分からない・・・

最早秘境駅に慣れきってしまい、他との差が良く分からなくなってきました笑

14:58、金野駅発

千代駅

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14:59、遂に最後の秘境駅千代駅に到着!!

千代駅の駅名板に触れると長寿になるとかならないとか・・・どこかで聞いた話ですね笑

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この駅では線路を渡った場所に謎のスペースがあり、秘境駅号をいい感じに撮影することができます。

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7分の散策時間終了後、15:06に千代駅発

飯田駅

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15:30。そして遂に終点、飯田駅!!

久しぶりの現代的な駅。むしろこちらに感動を覚えるように・・・笑

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本当はここから、天竜峡へ行き、阿智村へ向かう予定だったのですが・・・翌日に台風がやってくるということで急遽キャンセル。

このまま、ワイドビュー信濃で豊橋にとんぼ返りしました笑

マグカメラ的まとめ

ということで、飯田線秘境駅号に乗ってみましたという話でしたがいかがだったでしょうか?


結論としては、小和田駅、田本駅がずば抜けて楽しく、後は似たり寄ったりという感じでしたね。
あくまで電車に特別興味がない一般人的視点からですが。

とくに小和田駅はやっぱり良いですね。これだけは普通電車で、個人的に行きたい位です。
よかった!!


あとは天候面ですが、秘境駅は当然ながら、ホームに屋根なんてかかっていません雨の日はカッパが必須ですね。左手で傘を持っているためカメラは右手のみでしか扱えません。重たかったしブレるブレる・・・

ただ、悪いことばかりではありません。雨の方が、秘境駅の寂れた感じというか人気の少ない感じというのは出る気がしますね。

また、ツアーキャンセル客もぽつぽついて、多少でも乗客が少なくなっていました。それでも人は多いですが、僕の場合横の2座席と後ろの2座席が空席になっていてかなり快適でした!!

これは翌日が台風というのもあるでしょうね。

ちなみに、翌日、つまり記事更新日9/17(日)の秘境駅号は中止になったみたいです。飯田線を一通り乗ってみて分かりましたが、かなり激しい山道を運行する列車です。悪天候時はすぐ運休になるのも仕方ないですね。(秘境駅号にかぎらず飯田線全線に言えること)
お客さんの中には、日曜に中止になることを見越して急遽土曜日の秘境駅号に取り直したという方もいらっしゃいました。

本当は、この後阿智村で天体撮影したかったのですが、こればっかりは仕方がありません。

阿智村に行けずとも、秘境駅号は雨ながら十分堪能できたので良しとします。

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ちなみに最後に費用ですが、乗車券・急行指定席券合わせて一人4,090円!!
なんと通常特急のワイドビュー信濃の自由席+乗車券代4,420円より安いんです!!

この値段で、これだけ楽しめるのだからかなりオトクですね。

なお、次回の運行は2017年11月9日(木)~12日(日)、16日(木)~19日(日)とのことです。

今回の記事で興味が湧いた方は是非乗ってみては如何でしょうか?チケットは1ヶ月前から購入できます!

それでは、最後に今回の運行スケジュールのまとめを貼り付けて終わりにしたいと思います。ご拝読頂きありがとうございました。

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