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マクロの銘玉!新型タムキュー(SP 90mm F017)は噂に違わぬとろけるような神ボケレンズだった!!

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こんにちは、遂に初めての等倍マクロレンズを購入したマグカメラです。

何かを買うときはとにかく調べきらないと不安な性分なので、Dfで使えるFマウントレンズを標準から望遠、果ては5倍マクロやズームマクロまで調べました。

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結果購入したのがこちら……

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TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017) !!そう、かの有名なタムキューです!

……13本もマクロレンズ調べる必要なかったんじゃ……笑

まあ結局有名どころに落ち着いた訳ですが、調べきって納得して購入するのが大事なんです!笑

ということで、今回はこのタムキュー最新型を選んだ理由と、使ってみた感想について語っていきたいと思います。

決め手は設計の新しさ

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先日の記事で最終的に候補に残ったのが次の4本でした。

  • ①純正標準マクロ AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
  • ②純正中望遠マクロ AF-S VR Micro Nikkor 105mm f/2.8 G IF-ED
  • ③TAMRON中望遠鏡マクロ SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)
  • ④純正ズームマイクロAi AF Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-F5.6D

この中でズームマイクロは一本目のマクロではないということで次回以降に見送り。また純正標準マクロ60mm/2.8Gは、やっぱりあと一年新型を待とうと思いました。

残ったのは共に中望遠域である純正105mmとタムキューな訳ですが・・・気になったのが純正105mmの設計の古さ。2006年発売なので、もう10年以上前に発売したんです。大してタムキュー最新型は2016年の発売。なのに、純正の方が実売で3~4万円高いんです。うーん・・・

勿論10年前の設計とは言え、光学系にはそう大した不利はないでしょう。むしろ純正という信頼感の方が勝ります。ただ、問題は手ぶれ補正!マクロレンズとして世界で初めての手ぶれ補正であった105mm/2.8Gと、二世代目の手ぶれ補正でシフトブレにも対応した最新型タムキュー・・・恐らく、ここではタムキューに軍配があがるところだと思います。

結局、3~4万円高く支払ってマクロ手ぶれ補正出だしの頃のレンズを買うくらいなら、最新の手ぶれ補正が載った、写りも評判の良いタムキューを選ぼう!と思った訳です。

せっかくTAP-in Consoleを買ったことですしね!

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外観

ということで、早速レンズを見てみましょう。

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う~ん、サードパーティーと思えない質感の高さ。やっぱり新SPレンズは格好良いですね。

90mmということでそれなりに深さのあるフードを装着すると、丁度500mlペットボトル程のサイズになります。

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フードをはずしたサイズは丁度、SP24-70mm F2.8 G2レンズと同じくらいの長さですね。太さは一回りほど細いですが!

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かなり新しいレンズですが、Dfとの相性もばっちりです。

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ちなみに購入してすぐにピント合わせを行ったのですが、マクロ撮影時のピントのカミソリ具合は凄まじいですね。

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描写レビュー

写りをテストがてら今年も愛知県半田市の矢勝川の彼岸花を撮影しにいってきました。

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初めての等倍マクロ。手始めに、適当に咲いている彼岸花にぐぐっと寄ってみると・・・

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おお・・・全く違う景色だ・・・!!

日の丸構図なのは置いておいて、適当に寄って撮るだけでも何だかとっても雰囲気のある写真が撮れます。晴天なので明るい写真が撮れるのかと思っていましたが、マクロの世界では密集した彼岸花の影が重要で、むしろ黒と赤の重厚なコントラストが目立ちます。

噂通りの上品なぼけ

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ボケの感じはどうでしょうか?個人的には、かなり上品なボケをしていると思います。特に白い彼岸花のボケ具合に注目して欲しいのですが、画面端に行くほどすーっとなだらかにフォーカスが抜けていく。とても良い感じですね。

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円形絞りのお陰で、絞るとキレイな玉ボケができます

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・・・が、開放だと口径食のためレモンぼけになってしまいますね。ここは少し残念。ただ、マクロ撮影だと絞っていても背景がボケてしまうので、あまり開放の出番はないかもしれませんね。そもそも開放だと被写体内ですでにボケてしまう有様笑

ただ90mmはポートレートでも使う焦点域。マクロ撮影以外の用途で画面に玉ボケを入れたいなら、1,2段絞り込みが必要な点は注意が要りますね。

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前ボケのサンプルも撮ってみました。画面向かって右手前の彼岸花を前ボケさせたのですが・・・・この前ボケ、とても美しくないですか!?霞むというか、消え入るようなというか、とにかく僕の好みのボケ方!もう理想に近いです。勿論、彼岸花という被写体自体が前ボケに適しているというのもあるでしょうけど笑

逆光耐性・・・ゴーストは出るが比較的綺麗な出方

初めに言っておきますが、今回の作例は全てプロテクトフィルター着けた状態での作例です。・・・テストということを忘れて、フィルターを外し忘れていました笑。フィルターの分だけ逆光耐性は不利な状態でのテストです。純粋なレンズの実力ではない可能性があるのだけはご注意ください。

まあマグカメラは常にプロテクトフィルターを装着したまま撮影しているので、実際の使用スタイルに合ったテストになっている・・・と言えなくもない??

ちなみにフードはありの状態です。

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まずは僕の大好きな逆光ポートレート。被写体で太陽直射を遮れば問題ありません

が、光が直接差し込むとゴーストが発生してしまいます

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ただ、すぐにゴーストがでて使いものにならないという感じでもありません。上の写真のような、かなり厳しい条件での撮影でなければある程度の逆光は問題なしですね。

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多少角度を変えれば改善!

ただ、個人的にはゴーストの出方も割と上品な出方をするなあという印象があります。便利ズームで発生するゴーストと違って、表現の一貫としやすいゴースト。

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一番酷い条件で撮影したのがこの作例ですが、嫌いではありません。むしろゴーストが味になっているような気さえしますね

その他印象をつらつらと

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AF速度についてはごく普通ですね。遅くはないですが、早いと感動するほどでもない感じ。遠景から急にマクロ域に合わせた際、境界がない部分にフォーカスを合わせた時若干迷いますが、まあこれはほかのレンズでも同じでしょう。

フォーカス速度を早めるため、AF域をマクロ域のみや、非マクロ域のみに設定することも可能です。ボタンの切り替えだけなので非常に簡単に設定できますので、慣れればよりAF速度は改善できそうですが、まだ使いこなせていません・・・。精進が必要ですね。

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マクロだからマクロ域だけしか描写ができない・・・という訳ではなく、どのレンジで撮影しても非常に上品な写りをします。なんだかこのレビューで"上品"しか言っていない気もしますが、とにかく上品な写りというのがマグカメラ的なこのレンズの印象ですね。

手ぶれ補正の実力

矢勝川での撮影日はばりばりの快晴だったため、シャッタースピード1/1000~1/4000での撮影がほとんど。手ぶれ補正に惹かれて購入したのに手ぶれ補正を活用する機械がありませんでした。

ということで、手ぶれ補正については別日に近場の公園でテスト。

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どうでしょう?

1/4秒は論外として、1/8秒、1/15秒も厳しいですね。1/30秒や1/60秒も等倍で見ると微ブレしていますが、拡大しなければ許容範囲かなーというのが個人的な印象。

写真によってはブレなしのものもあったので、1/30~1/60の範囲は歩留まりは良い訳ではないものの、手ぶれ補正が効いていそうですね

まあ正直、一般的な手ぶれ補正程度といいますか、シフトブレにも対応した、より高度な手ぶれ補正という実感はありませんでした。ただ、90mmの中望遠域のマクロで普通のズームレンズの手ぶれ補正のように使えること自体が凄いことなのかもしれません。

個人的には、際立った性能ではないですが使えるな、という感想です。

マグカメラ的まとめ

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ということで、とうとう購入した初めてのマクロレンズ*TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017) *

購入した感想としては・・・とにかく大満足です!!

シンプルにマクロ撮影が楽しい!ということと、ボケの感じがすごく良いのが、特に気に入った点ですね。

ボケ感の良さについては、テスト撮影の後にも度々実感することがありました。

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後ボケは上品だし、前ボケは少し幻想的な写りをするんです。これは長年人気を誇るだけはあるなあ、と。

当分マクロレンズにはまってしまいそうです。

今回はここまでです。お読み頂きありがとうございました。

※ちなみにマクロだけじゃなくて、遠景撮影もぴったりはまります!

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