全国のNikon Dfユーザーの皆様、こんにちは。マグカメラです。
初めに断っておきます。今回はDfユーザー以外全く参考にならない記事になります。
一眼レフ機でありながらフィルムカメラライクな見た目をしているというかなりニッチなカメラであるNikon Df。フィルムライクカメラというと、ミラーレスカメラでは珍しくもなくなってきましたが、一眼レフ機でこのようなデザインは未だに唯一無二。こんなニッチ機種ユーザー専用の記事を書いてもあまり数字は取れないでしょう。いいんです。それでもやるのがNikon Dfファン魂なんです!!
で、このフィルムライクなデザイン。犠牲になってしまったのが・・・グリップ感なんです!!
最早、掴むというより指で挟んでいるといっても過言ではない浅いグリップ感。Nikon Dfユーザーなら一度は気になったことがあるのではないでしょうか?
今回はそんなDfのグリップ力を改善できそうなアイテム見つけてたので紹介したいと思います。
- Dfのグリップ
- 中華製だが造りは悪くない!
- グリップが滑るなら革を貼ればいいじゃない
- Peak Design clutchを導入し最強のグリップへ
- グリップ力がUPして良かったこと
- マグカメラ的まとめ
Dfのグリップ
先程、Dfのグリップ感が良くないと述べましたが・・・実は、個人的には、使えない程ではないというのが印象です。
そもそも購入して2年以上使い続けているわけですからね。Dfは発売当初世界最軽量のフルサイズ一眼レフとして登場した軽量機でもありますので、その軽さ故に、グリップ感の悪さが致命的な影響を与えることがありませんでした。「良くはない・・・が使えないこともない」というギリギリの線をNikonは上手く攻め込んだと思います。
そして実はNikonさん・・・公式で金属性グリップのオプションを用意しています。 ・・・が、あまり深いグリップではないですよね。小指あまりがなくなる効果くらいはあるのでしょうが、肝心のグリップ感が不安です。安ければ試したかったのですが、公式グリップ。これで1万円近くしますからね。1万円を賭ける程グリップに困っていなかったこともあり長らく放置していました。
それから半年後。
グリップではなくL字プレートを探していた時のことです。
一般的なDf用L字プレートはボディの左手側にしかプレートが無いものなのですが、今回見つけたのがこちら!!
ハンドグリップ付のL字プレート!!
中華系ネット通販サイトAliExpressにしか売っている通販サイトがない超ドマイナー製品!日本の通販サイトでは見つけられませんでした。
並々ならぬ不安を抱えつつも、ポチり。
https://www.aliexpress.com/item/DF-L-Shaped-Vertical-Quick-Release-L-Plate-Bracket-Holder-Hand-Grip-for-Nikon-DF-Arca/32805714974.html?ws_ab_test=searchweb0_0,searchweb201602_5_10065_10068_5731315_318_319_317_5728815_10696_10084_10083_10618_452_10307_532_5731115_5731415_5731215_5731615_204_328_10059_10884_5731515_323_10887_100031_320_321_322_10103_5731715,searchweb201603_2,ppcSwitch_0_ppcChannel&algo_expid=29687987-b58a-43d8-ad6e-0585d7d07975-23&algo_pvid=29687987-b58a-43d8-ad6e-0585d7d07975www.aliexpress.com
僕が購入したのはこのページから。
AliExpressの細かい使い方はググって頂けば色々見つかりますが、今回の購入では一番送料の安いAliExpress standard shippingを選択。2週間程で届きました。4ドルくらいの配送料含めて5,000円程度です。安い!!
中華製だが造りは悪くない!
ということで、海外感バリバリの梱包で無事到着。
中身は説明書等一切なく、本体と3本のサイズ違いの六角レンチのみ。
バリもなく、電池の蓋の開閉もしっかりできます。グリップ部の裏には線状の加工が綺麗になされており、安っぽさはありません。むしろしっかりとした質感を感じますね。
早速取り付けてみましたが、擦れて本体が傷つくようなこともありません。素晴らしい!!
しっかりカメラ本体のグリップ部と隙間もあります。これならグリップにあたって本体側が傷つくなんてこともなさそう!!
ただし、欠点としてHDMIケーブルやUSB端子カバーは指を引っ掛ける隙間がなくなってしまうので、かなり開けづらくなります。僕の場合、HDMIやUSBは使わないし、レリーズは電子レリーズではなくシャッター直差しのケーブルレリーズを使うので問題ありませんが。
肝心のグリップ感ですが・・・う、うーん?良くなった・・・かな・・・?
掴みやすくなったのは確かなのですが、代わりに150g程増量したことと、グリップが金属のためつるつる滑ってしまうこと。これが行って来いで、結果としてはほんの僅かに改善したかも?レベルで収まっています。
正直、期待はずれ。うーん、これは失敗したかなあ・・・
なんて結論で、今回は終わらせません!!
グリップが滑るなら革を貼ればいいじゃない
必要は発明の母、探せばでてくるものです。
Nikon風貼り革。
2,000円弱と結構なお値段はしますが・・・これを購入笑
革のシートが一枚と両面テープのシートが一枚入っています。それぞれを必要な形に切って貼るだけ!さあ貼るぞ!!
し、失敗した・・・
グリップ部が段になっているので、シワの発生が避けられません*。
ということで気を取り直して段を避けて貼ってみます!!
あれ・・・なかなか良い感じじゃないですか!!?
太陽光の下でも、違和感のないビジュアル!革を二枚に分けたことがむしろデザイン的に利いている気もします。若干マッシブになったDfが格好良い!!
側面から見た時だけは、さすがにグリップを着けている感もありますが、まあ許容範囲。Nikon風の張り革なだけあって、ボディとの調和が素晴らしいです。
当然L字プレートなので、しっかりとアルカスイスプレートに取り付きます。縦位置もなんのその!!
肝心のグリップ感ですが革が滑り止めになり、非常に掴みやすくなりました。
かつての浅いグリップでは決してできなかった指に引っ掛けて持ち上げる、なんて芸当も簡単にできます。かつてない握り心地!
まるで新しいカメラを買ったかのようなわくわく感。カメラを持つことが楽しくなりました。貼り革+L字ハンドグリップは大正解!!・・・でもまだ終わりません!!
Peak Design clutchを導入し最強のグリップへ
Peak Designが誇る最高のハンドストラップclutch。昔から気にはなっていたのですが、ここまで来たらこいつも導入してやろう!!
銀色の留め具を引っ張ることで簡単に長さを調整できます。相変わらずPeak Designのアイテムは調整しやすくて良いです。
ということで、早速Dfにつけてみてトライ!今までカメラの保持はグリップだけに頼っていたわけですが、ハンドストラップを装着することで、手の外側から包み込んでくれる力が加わります。楽にならない訳がありませんね。
極端な話、カメラから手を話しても落とさないで済みます。これは楽!!
これまで、ネックストラップは首にかけていない間、プラプラ邪魔でしょうがありませんでした。カメラを置いた状態からパッと撮影に移ることができず、一度ストラップを首にかける煩わしさ。ハンドストラップは、そのような手間は一切要りません。取り扱いがかなり良くなりますね。ハンドストラップ派が多いのも頷けます。
注意点としては、Nikon Dfはストラップを取り付ける三角環がグリップに対しかなり前の方に位置しています。そのため、人指し指までストラップに通してしまうとシャッターが押せません。
人指し指をストラップに通さずに使うと、手の甲をガッチリホールドするはずのclutchが若干微妙な位置に・・・。Dfの構造上の問題でclutchの力を100%発揮できていないのが残念です。
が、そうはいってもホールド感が向上したのは事実!もっと早くから試すべきだった・・・笑
グリップ力がUPして良かったこと
ハンドグリップ付きL字プレートに、貼り革、ハンドストラップと手を変え品を変えグリップ力・ホールド力強化に努めてきた今回。
当然持ちやすさや取り回し易さが向上した訳なんですが、メリットはそれだけに留まりません。
これまではカメラを掴むために人指し指と親指以外の指をグリップから離すことのできませんでした。そのためカメラ前面にあるサブコマンドダイヤル、Pvボタン、Fnボタンの3つのボタンはほぼ使えない状態だったんです。
勿論頑張ればボタンを押せないこともないのですが、頑張らなきゃ押せないボタンなんて使わなくなります。特にDfユーザーの間でも悪名高い(?)サブコマンドダイヤルは、ボタンの薄さや硬さもあってとにかく回しずらいです。頑張って回すと3回に一回は指が滑ってボディに爪をぶつけてしまう。
結局僕はカメラ裏側のメインダイヤルを絞りの調整用に設定し、シャッタースピードは上面のダイヤル操作での調整に落ち着きました。ダイヤルでの設定はむしろDfの醍醐味的なところもあるので、基本はそれでも構いません。ただ、「ここは1/125じゃなくて1/100がいいんだよなあ」という時も、ダイヤル操作では1段ずつしか弄れないため一気に1/60に飛んでしまいます。1/3段ずつ弄"ら"ないのは良いんですが、弄"れ"ないのは少し気にはなっていました。
ところが今回の対策で、小指と薬指と親指だけである程度しっかりグリップできるようになり、人差し指だけではなく中指でもサブコマンドダイヤルを操れます。
また、PvボタンやFnボタンも押しやすくなったことで、実用的なボタンへと様変わり。ここにはある程度機能を割り振れるので、Pvボタンは使用頻度の高い「撮影画像の再生」機能、Fnボタンには汎用性の高い「マイメニュー」機能を割り当てました。「マイメニュー」からはホワイトバランスやISO感度、インターバルタイマー、多重露出などを僕が使いうる大抵の機能を登録してあるので、ほぼ全ての操作を右手だけで完結することができます!!これ、他のレフ機ならそこまで大した話ではないかもしれませんが、Dfというカメラにおいては使いやすさの革命といっても良い改善です。
グリップ性を上げたかっただけで、ここまで望んでいた訳ではなかったので、なんだか得をした気分です。グリップ性能って大事ですね。
マグカメラ的まとめ
ということで、Dfのグリップ性能を底上げしてみようという試みでしたが如何だったでしょうか。個人的には大成功なんじゃないかってくらいの満足感です。
いろいろ買った気がしますが、結局はL字ハンドグリップが5,000円、貼り革が2,000円、ハンドストラップが4,000円。占めて11,000円なので、Nikon公式のグリップとそう変わらない投資額でここまで改善できます。これはもう絶対こっちの方がお得でしょう!
うーん・・・これはDfユーザー的には結構な発明なんじゃないでしょうか??
https://www.aliexpress.com/item/DF-L-Shaped-Vertical-Quick-Release-L-Plate-Bracket-Holder-Hand-Grip-for-Nikon-DF-Arca/32805714974.html?ws_ab_test=searchweb0_0,searchweb201602_5_10065_10068_5731315_318_319_317_5728815_10696_10084_10083_10618_452_10307_532_5731115_5731415_5731215_5731615_204_328_10059_10884_5731515_323_10887_100031_320_321_322_10103_5731715,searchweb201603_2,ppcSwitch_0_ppcChannel&algo_expid=29687987-b58a-43d8-ad6e-0585d7d07975-23&algo_pvid=29687987-b58a-43d8-ad6e-0585d7d07975www.aliexpress.com
今回はここまでです。お読み頂きありがとうございました。
※2020年5月5日追記
ヤフオクに全く同じアレンジをしたL字グリップが落札されていました笑
参考にして頂けて嬉しいような、悲しいような・・・笑
ちなみに僕は未だに愛用し続けています!