こんにちは、マグカメラです。
以前、四国の石鎚山で星景を撮るためにタムロンの15-30mm f2.8を購入した話をしました。
今回は、実際に四国の石鎚山で使ってみた感想をレビューしたいと思います。
このレンズの評価というより、星景撮影での失敗の話の方が多くなりそうですが……笑
四国旅行自体の話はこちら!
初めての夜景撮影!!タムロンSP15-30mmで満点の星空を撮る
星景撮影はケーブルレリーズで長時間露光!
まず前段として、星を明るく撮るためには、シャッタースピードを秒単位で設定する必要があります。
いわゆる長時間露光ですね。
僕はシャッタースピード設定をタイム撮影にして行いました。
(タイム撮影とはシャッターボタンを一回押すとシャッターが開き、もう一度押すとシャッターが閉じるモードです。シャッタースピードを自分のタイミングで切れて便利です)
で、シャッタースピードが遅いと問題になるのが手ぶれですよね。
三脚の使用はもちろんのこと、シャッターボタンを指で押すだけでもブレの原因になってしまいます。
そこで必要となるのがケーブルレリーズ
通常のものはカメラに端子を挿して、電子的に命令を送ってシャッターを切ります。
でも、僕はもっとアナログな、フィルムカメラ時代のケーブルレリーズを使用しています。
実は、僕の愛機Dfはこういった電子ケーブルレリーズではなく、フィルムカメラよろしくアナログのケーブルレリーズも使えるようシャッターボタンにネジが切ってあるのです。
ボタンを押すと……
挿し棒が飛び出しシャッターを押します。
ネジを回して装着!
電子ケーブルレリーズより安いですし、いちいち端子カバー開ける必要もないので楽でおすすめ!
消灯前にピント合わせが完了せず大慌ての星景撮影
これも撮影自体というより、事前準備の話ですが、星のピント合わせには液晶で拡大表示が必須です。
EVFならともかく、肉眼(OVF)では星なんかまず見えません。
ただ、液晶表示をするということは液晶から光を発してしまうということ。
夜景鑑賞本番時は、少しでも星を明るく見るため会場の全灯りを消しています。
そんな環境下で液晶表示しながらゆっくりピントを合わせていたら……他の鑑賞者の迷惑になってしまいますよね。
ということで、開始前にピント合わせを完了する必要があります。
ただ、消灯前は星がほぼ見えてない状態……ピント合わせは至難です。
かろうじて、見える星を拡大してピント合わせを行ってみるものの……これ合ってる??
星が一番小さく見える状態がジャスピンのようですが、追い込めているか不安……
一応長時間露光で出来栄えを確認するも……
フレアだらけ!!
会場かどでかいライトで照らされているため、出目金レンズの15-30mmではどうしようもありません。
でかいライトを背にして体でライトを遮断しながらもう一度ピント合わせて試し撮りしなおそうと試みるも……
アナウンス「それでは星空鑑賞始めるので消灯します」
僕「あわわわわわわ(錯乱)」
ピント合わせが終わらぬ内に始まってしまいました……
手探りで撮影してみる
というわけで、事前にピントを合わせることができなかったので、何枚か撮影しながら出来映えを確認しつつ、ピントを微調整してみようとするも……無理だったので、結局ライブビューを見ながら15~30秒ほどで突貫ピント合わせ。
まだ、星も明るく出ていなかった初期のタイミングだったので許して下さい……
で、撮った写真がこちら
……ライブビューでパッと見た時はキレイに見えたんだけどなあ……
やっぱりピント合わせはライブビューで拡大しながら細かく確認しないとダメですね……
結局、事前の準備が大切だという話です
星は意外と動く!長時間露光は○秒くらいがおすすめ
ピントについては置いておいて、初めての星景撮影。発見は他にもありました。
その一つが星の移動速度
シャッタースピードは32秒です。
拡大すると・・・
普段は意識しませんが、実際長時間露光してみると動く動く!シャッタースピード○秒以上だと星が点にはまずならないですね。
事前に調べて、星が動くことは分かっていましたがこんなに早いとは……
星の動きに合わせ、カメラを動かしてくれる赤道儀……僕にはまだまだ早いと思ってましたが星を撮るなら必要かもしれません
ああ、また物欲が……
暗闇での誤操作を防げ!ピントリングはパーマセルテープで固定するべき!
星空だけを撮るのも良いですが、せっかくなら山や地上の景色を画面にいれたり構図を変えて撮りたいものです。
僕も三脚の位置や画角をかえて何枚か撮りました。
ここでも一つ失敗があり、それは画角を変えるためズーム操作しようとした時、誤ってピントリングを弄ってしまったのです……
ああ……あんなに頑張ってピント合わせたのに、またずれてしまった……。
星くらい離れた被写体だと、多少三脚の位置を変えてもピントはずれないはず!
なので、一度ピントを合わせたら、パーマセルテープでピントリングを固定してしまうのが良いと思いました!
パーマセルテープとはカメラマンがよく使用する、すぐに剥がれて貼った跡が残らないテープ
1巻が以外と大きい・・・
僕はもっていなかったので、来月の阿智村に向けて購入しました!
こうやって使う分だけ巻いて持ち運ぶのがおすすめ
マグカメラ的まとめ
というわけで、見事に失敗だらけの初めての星景撮影でしたが如何だったでしょうか?
今回得られたら教訓は3つ
事前のピント合わせは必ず行え!フレアがでようと関係ない!!
ピント合わせができたらパーマセルテープでピントリングを固定しろ!本番中にズレたら挽回できないぞ!!
星は動くのが早い!○秒以下のシャッタースピードで撮影するか、赤道儀を買え!!
これだけ教訓を得られただけでも成果です。
なにせ本番は来月の阿智村での星景撮影!石鎚山での反省を生かしら阿智村では完璧な星景撮影をするぞ!!
という意気込みをもって、今回は終わりたいと思います。ご拝読頂きありがとうございました。
おまけ : 15-30mm f2.8の使用感あっさりレビュー
星景の話ばかりで、レンズ自体のレビューをできていないので、あっさりですが感想を書きます。
15-30mmというズームレンジはかなり万能
超広角レンズって、とてもニッチな領域だと思うのですが、このレンズは30mmまであるお陰でかなり万能な仕上がりに。
まさか保護フィルターをつけれないこの出目金レンズを、旅の最中つけっぱなしにすることになるとは思いませんでした。
15mmあれば狭い建物内を十分撮れる
30mmあれば形をあまり崩さないで撮れます
旅の最中のシャッターチャンスって大抵が珍しい景色や、それをバックにした人だと思うんです。
そういう点では、広く撮れる広角レンズは、望遠レンズより旅レンズに適していますね。
もちろん、望遠レンズがあれば良いに越したことはありませんが笑
表現力は感動する程ではないが何でもとれる万能性!
小見出しの通りですが、ハッとするような別次元の写りではありません。まあ、ズームレンズですからね。そういうのは単焦点レンズに任せましょう。
大口径ズームレンズの良いところはやっぱり万能性!絞れば解像するし、開けば広角ながら十分ぼけます。ポートレートにも使えます!
手ぶれ補正も内蔵しているため、ある程度は手持ちも可能。
このズームレンジの間であれば撮れないものはありません。あまり多くのレンズを持っていけない旅先では重宝しますね。
あっさりまとめ
ということで、旅に最適のズームレンジと表現力。これからの僕の旅行常用レンズとなりそうです。 1kg超えの重量級レンズですが……
これだけ使えるとなると、僕のレンズシステムも変更の余地があります。
今回は、このレンズ(広角大三元)と24-70mm f2.8G(標準大三元)と70-200mm f2.8(望遠大三元)の三本体制でした。
トータル3~4kgのレンズシステムに、カメラ本体、ストロボ、その他カメラ用品以外も含めるとバックパックの重量も10kg近くに……
流石に重いなあ……というところで、今後は明るいレンズの役割は15-30mmに任せて、標準と望遠は便利ズームにまとめちゃおうかとも考えたり
旅行用と割り切るなら便利ズームもありかなぁ……
まあ、それはさておき笑
15-30mmは、これがあれば標準大三元がなくてもなんとかなるかなあ?と思えるくらいの万能性をもつレンズでした。
広角レンズを検討されている方はもちろん、旅行用のレンズを探されている方にもおすすめです